湊の生徒たちは、
どう感じているのだろうか。
学校が再開してから、
毎日湊に来ていることを。
月と土は授業が無いからチャンスだと、
呼ばれていることを。
いつだって、
大人はもっともらしいことを言う。
正しい気はするけど、
素直に聞きたくないときもあるよね。
でも、
君たちより少し先に生まれた人として、
自分の人生を振り返って、
君たちが幸せに近づけるよう、
大人たちは言葉を選んでいる。
そこには憎しみではなく愛が込められている。
いつか、
君たちが大人になって、
ある人は人の命を救い、
ある人は世の中の治安を守り、
ある人は子どもたちの幸せを願うようになったときに、
今のこのときを思い出して、
懐かしみ微笑んでほしい。
「今ならわかる気がするわ」って。