元同僚から、
教え子の、
天王寺高校合格の知らせが届いた。
同時に、
数名の志望校に届かなかった生徒たちのリスト。
名前、志望校名の横に、
残酷にも×がついている。
目に浮かぶのは、
肩と落とし、
うなだれた生徒の姿、
目からは涙がツーっと一筋。
隣には、
声をかけられないお母さん。
毎日見てきたんだから、
泣き顔まではっきりと想像できる。
きっと、
人前では涙を見せてない。
平気なふりをしているに決まっている。
全員が、
間違いなく自分の限界値を伸ばして、
その最高点で受験した。
余裕を持って受けているわけではない。
だから、
失敗もある。
別の元同僚から、
×のついた子の様子を聞いた。
第一声が、
「すみません」だったそうだ。
何年やっても、
何百、何千人の生徒に会ったとしても、
その×に真摯に向き合わないといけない。
全体が概ねうまくいっていたら、
OKとするなら、
個人塾は辞めた方がいい。
その×は、
ただの×ではない。
HPも是非。